さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
約10年前にベストセラーになった本です。
もちろん内容はさおだけ屋の経営ノウハウに迫った本ではなく、会計士である著者の山田真哉氏がその仕組みを分かり易く解説した本です。
これから会計士を目指す人だけでなく、会計に何となく興味を持つ人まで幅広い読者層を対象に書かれています。
そこで難しい専門用語の解説からではなく、身近な例で会計の仕組みを実感できるように工夫されているのは目次を見るだけでも分かります。
- さおだけ屋はなぜ潰れないのか? → 利益の出し方
- ベッドタウンに高級フランス料理点の謎 → 連結経営
- 在庫だらけの自然食品店 → 在庫と資金繰
- 完売したのに怒られた! → 機会損失と決算書
- トップを逃して満足するギャンブラー → 回転率
- あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか? → キャッシュ・フロー
- 数字に弱くても「数字のセンス」があればいい → 数字のセンス
会計の入門書の前の入門書といった位置付けがしっかりしており、多くの人へ会計への興味を持たせたという点でベストセラーになったのも頷けます。