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成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

本書は1976年に出版されたレイ・クロック自伝を再版したものです。

レイ・クロックといえばマクドナルドの実質的な創業者として有名ですが、その生涯は波瀾万丈で多岐に渡っているため、その略歴を本書より抜粋します。



レイ・A・クロック(1902 - 1984)


アメリカ・イリノイ州オークパーク生まれ。高校中退後、ペーパーカップのセールスマン、ピアノマン、マルチミキサーのセールスマンとして働く。1954年、マクドナルド兄弟と出会い、マクドナルドのフランチャイズ権を獲得、全米展開に成功。1984年には世界8000店舗へと拡大した(現在マクドナルドは世界119カ国に約30000店を展開)。後年にレイ・クロック財団を設立。さらにメジャーリーグのサンディエゴ・パドレス獲得など精力的に活動を行った。本書原題"GRINDING OUT"はいまも多くのアメリカの学生に読まれ続けている。


アメリカン・ドリームを実現した立志伝中の人物ですが、特筆すべきは52歳という年齢から事業をスタートさせ、レストラン業界において前人未到の大成功と業界のスタンダードを築き上げたという部分です。

ユニクロの柳井正、ソフトバンクの孫正義という日本を代表する起業家が尊敬する人物でもあり、巻末には2人のスペシャル対談が収められています。

波瀾万丈、多岐に渡る活躍は孫正義と重なる部分があり、その前例のないチェーン展開(事業拡大)の手法はユニクロの柳井正と共通する部分があります。

私が本書で印象に残った言葉は次のものです。

やり遂げろ-この世界で継続ほど価値のあるものはない。
才能は違う-才能があっても失敗している人はたくさんいる。
天才も違う-恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。
教育も違う-世界には教育を受けた落伍者があふれている。
信念と継続だけが全能である。

シンプルな言葉ですが、実践することの大切さを説いています。

自伝としても楽しく読める本ですが、これから成功を目指す人へ勇気を与えてくれる1冊です。