レビュー本が1000冊を突破しました。
引き続きジャンルを問わず読んだ本をマイペースで紹介してゆきます。

アマゾン契約と電子書籍の課題

アマゾン契約と電子書籍の課題

前回に引き続き電子書籍をテーマにした本です。

本書は世界最大の本屋であり、日本でも「kindle」を発表し、電子書籍戦争の大本命と目される"アマゾン"と各出版者との契約に焦点を絞った本です。

著者は弁護士であり、出版者の権利を守るという視点に立ってアマゾンが各出版者へ提示した契約書の問題点を細かく分析しています。

少々専門的になってしまうため本ブログで紹介することは避けますが、前半はアマゾンが各出版者へ提示した契約書に潜む問題点の指摘、後半は電子書籍における「出版者~著作権者(作者)との契約書」、そして「出版者~(アマゾンなどの)電子書籍販売サイトとの契約書」のひな形が掲載されています。

本書で指摘されている問題点は消費者(電子書籍の購入者)としては気付きにくい新たな視点を与えてくれます。

少なくとも出版業界に携わる人にとっては必読しておきたい1冊です。