レビュー本が1000冊を突破しました。
引き続きジャンルを問わず読んだ本をマイペースで紹介してゆきます。

絶対やってはいけない! 負ける面接100

絶対やってはいけない! 負ける面接100

人材コンサルタントである著者が、面接時に絶対にやってはいけないことを100項目に渡って紹介した1冊です。

私自身は人事担当ではありませんが、中途採用の面接担当を述べ約20名ほど経験しています。
そして年内に会社で2名程度の採用を考えていることもあり、興味本位で手軽に読める本書を手にとってみました。

もちろん本書は"面接を受ける側の視点"で書かれたものですが、面接のノウハウを殆ど勉強したことのない立場として、少しでも参考になればと考えていました。

そして結論だけを先に書いてしまえば、本書は殆ど役に立ちそうもありませんでした。
理由は主に新卒者向けに書かれていること。更にはその中でも最も入門書的な位置付けにあったため、社会人をある程度経験した立場から見ると、どれも当たり前のことが書かれていたからです。

本書で紹介されている面接でNGとされている項目をほんの一部紹介してみます。

  • 汗をだらだら流しながら、遅刻してくるヤツ
  • ネトゲ廃人を自慢するヤツ
  • 自己紹介の時に、出身大学と名前しか言わないヤツ
  • 志望動機が「安定」というヤツ
  • 「世界平和」目指すことが大きすぎるヤツ
  • 椅子にふんぞりかえって座るヤツ

社会人に限らず就職活動について調べて学生であれば、どれも面接時において得策ではないことが一目で分かるレベルです。

一方でこれから就職活動を始めようとする学生にとっては、曖昧になっている面接時の禁止事項を手っ取り早く学べる本でもあり、これは新卒当時にいい加減な就職活動を行った過去の私自身にも当てはまります。。

活字に馴染んでいない学生でも気軽に読める文体で書かれていることもあり、一番最初に手に取る面接の参考書としては悪くないと思います。

転職を考えている人は経験やスキルが重視されるため、本書は面接時のタブーを再確認するためにさらりと目を通す程度で充分だと思われます。