レビュー本が1000冊を突破しました。
引き続きジャンルを問わず読んだ本をマイペースで紹介してゆきます。

ムーンシェイ・サーガ〈2〉竪琴と一角獣


ムーンシェイ・サーガ〈2〉竪琴と一角獣 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)

前回紹介した通り「ムーンシェイ・サーガ」は"フォーゴトン・レルム"という架空の世界を舞台にした小説です。


とはいっても様々なゲーム・小説の舞台になっている世界だけに、長編小説にも関わらず本作品で描かれる舞台は、"フォーゴトン・レルム"のほんの一部でしかありません。

舞台は"フォーゴトン・レルム"の西に浮かぶ”ムーンシェイ諸島”で繰り広げられます。

単行本で全6巻に及ぶ長編であり当然のように物語に一貫性がありますが、ちょうど2巻ずつで大きく場面が区切られています。

つまり6巻で3シリーズ分の物語を読め、何となく得した気分になれます。

そして本作の特徴は何といっても、強力な武器や魔法が惜しげもなく登場する迫力の戦闘シーンです。

RPGにおいても白熱する戦闘やそこに登場する魔法や武器が大切な要素となりますが、これが小説においても意識的に描かれているといえます。

一言で表せばダイナミックで派手なファンタジー小説といえるでしょう。