レビュー本が1000冊を突破しました。
引き続きジャンルを問わず読んだ本をマイペースで紹介してゆきます。

ムーンシェイ・サーガ〈6〉暗黒(ダークウェル)の解放

ムーンシェイ・サーガ〈6〉暗黒(ダークウェル)の解放 (富士見文庫―富士見ドラゴン・ノベルズ)

前回予告した通り、今回は主人公トリスタンたち一行に立ち塞がる悪のキャラクターたちを紹介したいと思います。

多くのファンタジー小説と同様に、「フォーゴトン・レルム」では善の神々と表裏一体を成すように悪の神々が存在し、重要な役割を果たします。

つまり"善"が存在する以上は"悪"も必ず存在し、それも単純に邪悪で強力であればよいというわけでなく、綿密なバックボーンを持たせなくては奥深い世界観は作り出せません。


  • バール
「フォーゴトン・レルム」の神々の1人。死と悪を司る。 地母神を滅ぼし、世界を我がものにしようと企む。

  • カズゴロス
バール神の手下で長い眠りより目覚めた魔獣。 高い知性と強力な魔法を操り、人の姿に化けることもできる。

  • トラハーン
地母神に仕えるドルイドの1人だったが、カズゴロスの手下となる。

  • エリアン
トリスタンの衛兵。カズゴロスにより人狼に変えられる。

  • ラリック
ノースメン人の「血の騎士団」隊長。 カズゴロス配下の忠実で勇猛な手下となる。

  • ホバース
バール神に仕える高僧。 バール神の庇護により強力な魔法を操る。

  • シンダー
アレイロン王国に仕える七人の魔術師のリーダー。 王を操りムーンシェイ諸島の支配を企む。

  • シャントゥ
バール神が創造した魔物。 転移の能力を持つ強力なモンスター。

  • サラ
  • バール神に仕える半魚人族サヒュアジンの女司祭長。 残虐な性格で、強力な魔法を操る。


かつて主人公トリスタンたちと共に戦った仲間が敵となり、またその逆のパターンもありますが、長編だけあってここで紹介したのは登場人物のほんの一部でしかありません。

最後に蛇足かも知れませんが、「ムーンシェイ・サーガ」はカバーのイラストも秀逸です。

すでに絶版となっているせいかAmazonのイメージを掲載できないのが残念ですが、幸いにも中古本としては比較的容易に入手できそうです。

少なくとも読者の想像力を豊かにしてくれる作品であることは間違いありません。