レビュー本が1000冊を突破しました。
引き続きジャンルを問わず読んだ本をマイペースで紹介してゆきます。

ネットベンチャーで生きていく君へ

ネットベンチャーで生きていく君へ

株式会社モディファイ」の代表取締役である小川浩氏が執筆した本です。

著者は起業家として多くの会社のスタートアップを経験し、未だにネットベンチャーの最前線で活躍しています。

本書は20代・30代の若者たちへ向けてネットベンチャーでの働き方、そして経営や資金調達などの知識を様々な例を用いて解説しています。

最近は、大企業よりもベンチャー企業への就職を希望する学生が増えています。

大企業と比べると安定性は劣りますが、とくにインターネット業界では成功したベンチャー企業の例も増えており、そうしたチャレンジ精神を持った若者が増えてくるのは良い傾向だと思います。

ただしネットベンチャー企業に年功序列制度などあるはずもなく、実力主義の厳しい世界です。

またハードワークも特徴であり、リスクを恐れず将来の大きな成功を目指してゆくモチベーションが要求されますが、成功した際のリターンも見合ったものとなるでしょう。

アップル、グーグル、FacebookやTwitterなどアメリカでは巨大なベンチャー企業が育ってきましたが、日本でもネットベンチャーが成長できる土壌が整いつつあります。

本書は日本のネットベンチャー黎明期から活躍する著者が、これから挑戦してみようと考えている若者たちへ用意した手引書であるといえます。

ただしネットベンチャーにとってもっとも大切なのは、アイデアとそれを現実にする情熱と実行力であり、それは本から知識を吸収するだけでは決して生まれないことも肝に銘じておきましょう。